洋書のレベル別シリーズ(Graded Readers、グレイデッド・リーダー)は各社から出ており、英語上達の強い味方となってくれます。これを英語学習に取り入れない手はありません!
Graded Readersとは?
語学を学ぶ人たちのために執筆・編集された本です。多くの場合、レベル別に選べるようになっており、初歩のレベルほど文字や語数・文が少なく、写真やイラストで理解しやすいように工夫されています。
レベルごとに見出し語数(Headwords)が決められており、数十~数百……という具合に、限られた単語の知識で読めるようになっています。
Graded Readersでは、有名な文学作品なども、平易な言葉で書き直してあります。難しい言葉を理解し、使いこなせるようになる前に、より基本的で、使用頻度の高い単語や文法に親しむのが狙いです。
また、同じレベルに何冊もタイトルがあるため、同じレベル内で体系的に、多くの文章に触れることができます。少し読んですぐにレベルが上がってしまうのではなく、多読を通じて基礎力がつくメリットがあります。
たいてい、1冊あたりのページ数も少ないので、英語初心者でも、「洋書を1冊読めた!」という達成感が持てます。
Graded Readers 選び方のコツ
Graded Readersで自分に合った1冊や、シリーズを選ぶにはどうしたらいいでしょうか?
選び方のコツは、「レベル」「興味」がご自分に合うこと。
どのシリーズがいいの? とか、どの順番で読めばいいの? と神経質になる必要はありません。最初は「少し易しいかな」と思うくらいのものを、何冊も読むといいですよ。
使われている単語数だけでなく、文の構造・文法事項にも配慮して書かれているので、初心者向けほどシンプルに、読みやすくなっています。
語彙や文法のレベルごとの区切りに関して、基準は各社それぞれで定めています。オンラインでサンプルページを出しているところも多いので、活用するといいですよ!
文字の大きさや文章の様子がわかり、選ぶ際の参考になります。
内容は、ノンフィクション、伝記、小説や映画などの物語、ディズニーなどの人気作品をもとにしたもの、など 出版社やシリーズによって特色があります。ご自分のレベルが大体わかったら、いろいろと見比べて、中身を楽しめるものを選びましょう! レベルが自分に合っていても、内容に興味がないと読み進められないのは、日本語の本でも同じですね。
あなた:「あれ? 英検合格には数千語の語彙力が必要と言われるけれど、対応するGRの使用語数、見出し語(headwords)を見ると、数百と書いてある。この違いは何だろう」
さやか:「例えば、care という単語から生まれた単語、caring, careful, careless などは、派生語と呼ばれ、別々の単語として数えられますが、Graded Readersでは「一つの見出し語」として数えていると思われます」
いま一番人気の Graded Readerは?
リアルタイムの検索結果でチェックできます。(Amazon.co.jpの検索結果が開きます)
(それぞれのリンク先で、タイトルにレベル(Level)や見出し語数(Headwords)が示されていますので参考にしてください)
⇒ 今一番人気のGraded Readers(Kindle版)
読んだ冊数が増えるにつれて、目が英語に慣れ、単語の知識もついてきます。そして読むスピードも上がり、達成感が持てるのでさらに次を目指したくなります。レベル別洋書、大いに楽しみながら活用しましょう!!